お針子蜂の巣

手仕事と防災の記録

   編み込み帽子 彼女と彼の


末っ子の帽子が小さくなってきました。

ようちえんで年中の男の子が挿してくれた木の実のついた小枝。

かわいいけれど、どうにも耳が寒そうなので
大きいのを編むことにしました。

大好きなお友達と同じ帽子がいいと言うので、
ストライプのゴム編み帽子にするつもりでしたが
いろいろ本を眺めていたら編み込みがしたくなって
こちらの本から蝶を編み込むことにしました。
娘もそれがいいと言ってくれたので。


編み込み、やっぱり上手にできない。
編み図なしでデザインも編みながら考えているので
結局3回くらい解きました。



色糸も最初は編み込んでいたけれど、編み込みが下手すぎて
きれいじゃなかったので、しかたなくほどいてやり直し。
針で刺繍しました。



減らし目も適当でしたが、ドット柄うまくいったみたい(笑)
ポンポンを付ける前に、もうようちえんで被りました。



ポンポンメーカーを仕事場に取りに行けなかったので
チョコの空き箱で作りました。
ちょっと小さかったかな。



こっちは、ようちえんのお友達に編んだ帽子。
青がいいというご要望で、たまたま紡いであった糸で編みました。
帽子には細かったので、プライングしてケーブルヤーンに。
白は市販の糸です。


ケーブルヤーンにする前の双糸。

これは一応ノートにデザインしてから編み始めましたが
やっぱり数回解いてやり直し。
デザイナーってほんとにすごいな。

正直なところ、100%満足の仕上がりじゃなかったんだけど
寒い森で遊ぶ彼を、これ以上待たせたくないなーと思ってお渡ししました。
少し申し訳ない気持ちを抱えてたけれど、彼が帽子を被ったところをみたら
そんな気持ちも吹っ飛びました。

似合う!ものすごく!

そして、落ち葉でいっぱいの茶色い森で、
この帽子が、なんだかそこだけ雪景色のように見えるのです。
自分が作ったもので、こんなに胸躍るような気持ちになったの
もしかして初めてかもしれないです。
それくらい興奮しました。

自分が作ったものが、使われる景色の中でどんな風に見えるかなんて
今まで考えたこともなかったです。
モノをデザインしたり、実際作ったりすることって
いろんな側面があるなぁって、改めて思いました。