お針子蜂の巣

手仕事と防災の記録

   綿から着るものへ

昨年購入して紡いだ綿が、とうとう「着るもの」になりました。


原始機から外した糸をリジットに掛けました。
経糸は強めの2本撚りにしたので大丈夫かと思ってたのですが
しばらく織るうちにやっぱりケバケバしてきて
切れたら嫌なので、リジットにかけたまま糊付けしてみました。

ふのりは持っていないので、片栗粉で代用。
海外ではコーンスターチを使う方もいるらしいので
同じようなものかなと思って。



刷毛で塗って乾かして、織り始めると
しっかりして安心感があります。
でも念のため、打ち込みに筬は使わずに定規を刀杼代わりにしました。

密に織りたかったので強めに引っ張ってます。
織り幅がだいぶ縮んでますが、すかすかにしたくなかったのでこれでオッケー。
この織り機は、この筬がいちばん細かいのです。



一人でサクサク織りたかったのですが、
この方もやると言い張って、しばらく織っていました。
なかなか丁寧に上手に織ります。



片栗粉でうまくいったら残りの部分も糊付けするつもりでしたが
定規で打ち込みをすれば経糸は大丈夫そうだったので
そのまま糊付けせずに織り終えました。
経糸、切れなかった!



洗って片栗粉を落とし、アイロンで整えると
なかなかきれいな布になりました。

しかし、いよいよ布を切る段になってから「あれれ?」の連続。

娘のサイズを計ってから織り始めたつもりでしたが
縮み分とか細かいことはちゃんと考慮してなかったし
何より長さばかりに気を取られて娘のポンポンお腹の
でっぱり分を全く考えてなかったので
私が頭に描いていた形にするには、布が全然足りませんでした。



あれこれ試行錯誤して、たまたま買ってあったストレッチ素材のレースを
継ぎ接ぎして、なんとか着られるものになりました。

いやー、「行き当たりばったり感」、ハンパないです(笑)



それでも娘が着てみるとなかなかかわいらしく、
特に私は織り布がたくさん見える後姿が気に入りました。



縫い目が表に出てしまうところは、緯糸の余りで縫ってみました。
縫い糸にするつもりで紡いだ糸ではないので切れるかと思いましたが
太目の針で縫ったからか大丈夫でした。
長持ちするかはちょっと怪しいですが。


もっときちんと習ったり調べたりしてから作り始めれば
もう少しマシなものが出来上がるかもしれないですが
そこはイノシシ年でADHD持ちのワタクシ、なかなか辛抱できません。

「織りたい」と思ったらすぐ織りたい。
作りたいときに作りたい。
でも、行き当たりばったりは材料が無駄になる可能性もあるので
次の作品はもう少し丁寧に準備して織りたいなと思います。


自分で着物が織れるようになるの、何年後かなー。


追記:着画 撮れました