お針子蜂の巣

手仕事と防災の記録

   わたつむぎばこ 使い方

「わたつむぎばこ」には使い方の説明書をお入れしていないので
お買い上げくださった方の参考になるよう
こちらで写真とともにご説明します。
長くなるので、2つに分けますね。


こちらがわたつむぎばこ・木製
穴が2つ開いています。
ダンボール製の説明はこちらにあります。
わたつむぎばこ Cotton Spinning Box



フタはスライドさせて開けます。
中には、インド綿のプーニー(篠のこと)6本と
木製ピンチが2つセットしてあります。

スピニットはセットには含まれません。



こちらがスピナッツさんのスピニット
竹製の軸1本とシリコン製の円盤2枚のセットです。
アルファベットや矢印は私が書いたもので
販売用のものには書かれていません。



まず軸を円盤に挿しこんで、フック側を下にして箱の穴に挿します。
円盤の位置が、箱から6、7ミリ浮くようにセットしてください。

時計回りに軸をひねって回してみましょう。
スムーズに回るまで少し練習してください。



次にプーニーを1本持ち、先端の綿を少し解します。
千切れてしまわないように気を付けてください。



解した部分を指でつまんで、自分の方へ向かってねじります。

※ねじる方向についてはいろいろと細かい説明があるのですが
 ここでは割愛します。
 左利きの方は自分と離れていく方向へねじってください。

ねじりながら綿を引いていくと、どんどん糸になって出てきます。
撚りが十分かかってないうちに綿を引くと糸が切れます。
綿の塊りの先まで糸ができてから引くようにするとうまくいきます。

どんどんねじっていって40センチほどの長さにするのですが
糸を指から離すと撚りが逃げてしまうので
もう片方の手でサポートしながらねじってください。

糸端は撚りが逃げやすいので、これでもかってくらいねじってください。
糸がネジネジした感じになるくらいがいいです。



糸が40センチくらいの長さになったら、スピニットに巻き付けます。
写真のようにスピニットを持ったら(フックが上です)、
軸の上に糸の端を載せてスピニットを時計周りと逆に巻きます。
(あるいは軸の上の糸をしっかり押さえたまま、左手を回して
糸を巻き付けていきます。)

またはスピニットを箱にセットしたままで
糸端を軸の向こう側に当てて時計回りに回します。



どちらにしても、スピニットを時計回りに回したときに
糸が軸に巻き付いていく方向に巻いてください。

反対になっていると、糸が外れてしまいます。



プーニーを持った左手を糸が斜めになるように上げて
右手でスピニットを時計回りに回します。

糸がらせん状に軸に巻かれ、糸に撚りがたまっていきます。
綿を引きながら少しずつ紡いでいきます。

撚りが溜まる速さと綿を引く速さを調整しながらの作業です。
焦らずじっくり、綿と糸の境目をよく見ながら手を動かします。

左腕が伸びてもう綿を引けなくなったら
左の親指と人差し指で綿と糸の境目をつまみ、
スピニットを2、3回回して撚りを加えます。

綿は撚りが足りないとすぐに切れてしまうので
「ちょっと撚りすぎかな?」と思うくらいで丁度いいです。
硬い糸になりそうで心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが
まずは切れない糸を紡げるようになってから
だんだんと好みの糸に近づけていきましょう。



プーニー1本分でこれくらいの糸になりました。
ここでは次の工程に進みますが、
ご自分で紡がれる方はあと2本続けて紡いでください。

新しいプーニーを紡ぎ始めるときは
できた糸を2、3センチプーニーに重ねて一緒に持ちます。
撚りがかかれば自然に繋がります。
紡いだ分の糸の最後の部分を、少しだけふわっと残しておくと
滑らずによく繋がります。



紡ぎ終わったら、できた糸をピンチに巻き取っていきます。



ときどきピンチを回しながら
斜めに巻いていくと滑らずにしっかりした糸玉になります。



糸がこんなふうに勝手にねじり上がっていくことがありますが
これは撚りが十分な証拠です。
ただ戻そうとして引っ張ったときに綿の細かい繊維が
絡まってしまっていることがあるので
そんなときは無理に引っ張らず、両手で優しく直してください。



プーニー1本分の糸玉。
これで単糸のできあがりです。

次は撚り合わせについて説明します。
http://d.hatena.ne.jp/chiko0405+ohariko-bees2/20170224/1487941393