お針子蜂の巣

手仕事と防災の記録

  我が家のソーラークッカー

ご質問へのお答えとして、ソーラークッカーの紹介を
簡単にまとめたいと思います。

詳しく書くとすごく長くなってしまうので
最低限の情報にしますが
この記事を読まれてまた疑問点などがあれば
どうぞご質問ください。


いろいろなタイプのソーラークッカーがありますが
私のイチオシはこちらのクッカーです。


岐阜県の協和ダンボールさんの商品です。
http://www.case-buy-case.com/SHOP/845138/list.html

私がいちばん気に入っている点は、
折りたたみ式で場所を取らないというところです。

調理が終わればササッと収納できて
非常時用に車に積んでいくこともできます。
キャンプで使うために、2、3個持って行っても
まったくかさ張りません。

太陽の高さについても考慮されていて
クッカーのどちらの面を底にするかで
春夏向き、秋冬向きと、使い分けができます。

水分を垂らしてしまってすぐに拭き取らないと
蒸着アルミが白っぽくなったり、
カフカと浮いた感じになってしまいますが
濡らさないように気を付けさえすれば
ダンボールといっても長く使え、
コストパフォーマンスは高い商品だと思います。


もう1つ、ダンボール製のクッカーを持っています。


こちらはパラボラ型で、温度が高く上がるタイプ。
岡山県エフピコアルライトさんの商品です。
http://e-alright.com/danparabo.html

こちらの動画で紹介されているように、
温度がよく上がります。


難点は、収納が面倒という点でしょうか。
私のようにめんどくさがりじゃない人なら
気にならないかもしれません。
あるいは、畳まずにそのまましまえるスペースをお持ちの方なら
こちらも便利に使えるクッカーだと思います。

日常的に使うのではなく、キャンプなどに持って行って
その場でジュージューと何かを炒めたり焼いたりして
みんなで楽しみながら調理するなら
このクッカーはぴったりだと思います。
組み立てや片付けも、キャンプの一部なら気にならないと思いますし。
子ども達にさせてもいいですしね。

我が家ではソーラークッキングは当たり前のことなので
子ども達はもう盛り上がりもしませんし
組み立てなどもやってくれないので、すっかり納戸の肥やしに
なってしまっています。
もったいないので、ソーラークッキングのイベントなどで
活用したいなと思っています。

もう1つ我が家にあまり合わない点は
五徳にお鍋を載せる際に重量制限があり
大きなお鍋が載せられないことです。

6人家族でいつも大鍋でなんでもたくさん作るので
ダンパラボはあまり使えないのです。

少人数のご家族や、キャンプでおつまみを作ったりして
楽しみたい方にはお勧めします。

※ダンパラボは製造中止になったみたいです。

以下は、手作りのクッカーです。


こちらは保温性を期待して、発泡スチロールで作りました。
反射板は、ダンボールにアルミシートを貼ってあります。
フタの密閉性が高いので、調理は結構うまくいきますが
発泡スチロール内部がそれなりに温度が上がることが気になり
今は使っていません。



こちらは大きさの違うダンボールを2つ重ねて、
隙間に新聞紙を詰めて断熱材代わりにしたものです。
小さい方の箱にはステンレスバットを入れて、
フタにはリサイクルショップで見つけた300円の額縁を使いました。
アルミシートを貼ったフタの角度調整には、針金ハンガーを利用。
これは大きくていろいろな調理器具が入りましたので
雨に濡らしてダメにしてしまうまでは
とても重宝して使っていたクッカーです。



こちらはブーツケースを使って作りました。
反射板は、モニター企画でいただいたケースバイケースのクッカー。
フタは窓を切り取って、耐熱のポリプロピレンの袋を貼り付けました。
横に長くて高さは低かったので
主に天板を入れて、クッキーなどの焼き菓子用に使っていました。



ダンボールだと、毎日のように使っていると
どうしても弱ってくるので、木製のものが欲しくて作りました。
リンゴ箱をネットで見つけて買って、ちょうどよいサイズの
ステンレスバットを中古で買い、隙間にはダンボールを折って詰めました。
バットの下にも1枚ダンボールを敷いてあります。
写真ではフタが本体に挿してあるだけですが
今は蝶番で固定してあり、フタを閉めて収納できます。
ガラスのフタは友人からもらったものに
吸盤フックを取り付けて、持ち上げて開けるようにしてあります。
こちらも使い勝手がよく、今も使っています。


最後はいちばん頻繁に使う、アメリカ製のクッカーです。
All American Sun Oven という商品です。
https://www.sunoven.com/product/all-american-dehydrating-preparedness-package/


ソーラークッカーでも箱形のものは
「ソーラーオーブン」と呼ばれることが多いようです。

高価なものですが、パンが45分で焼けるというのがとってもうらやましくて
義理の弟が在米のうちに買っておきたいと、主人に頼んで買いました。
自分で輸入するより送料がだいぶ安く済んで、本当に助かりました。

うちにはピースオーブンという、コンロに置いて使うタイプの
オーブンしかないのですが、サイズも小さいし
長時間使っているとコンロが勝手に火を小さくしてしまうので
いろいろと不便でオーブン料理がおっくうになってしまっていました。

そんなこともあって、ガスも電気も使わずに調理できるし、と思って
買ったのですが、もし大きなガスオーブンを持っていたら
無理して買ったりしなかったと思います。

日本製でもう少し手ごろな価格の、ダンボール製ではない
ソーラーオーブンがあったらなぁと思います。
パラボラタイプのクッカーは日本製のものがありますが
ちょっと大きくて、外に出しっぱなしにできるような環境にない限り
家庭用としては日常使いには向かないのでは、と思っています。


ちょっと実験的にやってみたいということでしたら
家にあるダンボールの箱で作ってみると楽しいと思いますが
これから日常的に使いたいということであれば
ケースバイケースのクッカーか、木製の手作りのクッカーが
長持ちして使いやすいと思います。


近郊の方には、ソーラークッキングの講習を行っていますので
もしご興味あればご連絡ください。
交通費と資料代のみで、ボランティアとしてお受けしています。

杉本 知枝
sugi2525*gctv.ne.jp
* を@に変えてください。


くるみさん、記事が遅くなってすみませんでした。
またご質問があれば、コメントでもメールでも
お気軽にお問い合わせください。