お針子蜂の巣

手仕事と防災の記録

  黒ホイルでガーリックチキン

黒い調理器具がなくても、お肉をソーラークッキングできます。
簡単なので、是非お試しください。

※ソーラークッキングの際は、食品の腐敗にご注意ください。
太陽光が十分に得られない日に無理に調理しようとすると
温度が上がらず食品が腐敗する可能性があります。

雲のない日、または雲の少ない晴れの日に、最低2時間以上は加熱してください。
(食品によっては1時間かからないものもあります。ゆで卵など)
ソーラークッキングに慣れないうちは、毎回食品に差して使えるタイプの温度計で
必ず温度を測り、80度以上になっていることを確認されることをお勧めします。


玉ねぎの薄切りを敷いた上に塩コショウした鶏もも肉を載せ、スライスしたニンニク、
パセリ、オレガノなど、好みのハーブを散らします。



黒ホイルできっちり包んで、
(包み方のあれこれは、製造元のサイトでどうぞ



耐熱の袋に入れて、ソーラークッカーにセットします。



2時間で、80度以上になりました。
肉汁タップリ、フォークでホロホロと崩れる、
おいしいガーリックチキンが出来ました。

ホイルの温度がかなり上がったようで、鶏の皮がホイルに焦げ付いていました。
今回は焼き芋用を使ってしまったので、次回は包み焼用の少し厚手のもので
作ってみようと思います。


ソーラークッキングの基本についてもう一度。

ソーラークッキングには3つのものが必要です。
1 銀色のもの     太陽光を反射して集めるため
2 黒い調理器具    熱を吸収して蓄えるため
3 透明の耐熱のもの  上がった温度を下げないように保温するため

※2の調理器具は、金属か土鍋などの焼き物に限ります。
  シリコンのケーキ型などは使えません。

※パラボラ型のソーラークッカーの場合は3は必要ありません。

ネット上でソーラークッキングの写真をたくさん見ますが
間違った方法が紹介されているものがとても多いです。
(例:反射板に、冷凍ピザがそのまま載せてある)
「うまくいかない」「温度が上がらない」などの場合は、たいてい上記の
3つのもののうちどれかが足りないか、調理器具が厚手の鋳鉄や土鍋で
温度が上がりづらいなどが理由のようです。

土鍋やダッチオーブンなどは温度は上がりづらいのですが、
一度上がればちょっと雲がかかったくらいでは温度は下がりませんので
よく晴れた日に長時間調理するのには向いていると思います。

大量の食材を一度にソーラークッキングで調理しようと思わないでください。

最初慣れない頃は、黒ホイルや薄手の鍋やフライパンなどで
簡単な調理を試されることをお勧めします。
ゆで卵や、さつまいもやじゃがいも、お豆などでんぷん質のものがおいしくできます。
葉っぱ類は苦みが出るのでおいしくできません。

ケーキなどは、カップケーキにしたりクッキーから挑戦するなど
火が通りやすい小さいものからやってみてください。
高い温度で一気に膨らませるようなレシピには向きません。
(ポップオーバーなど)

最近いろんなメーカーから出されているグリルパンは、大きさもちょうどよく
未調理に終わったときはそのままグリルに入れればいいので
とてもお勧めです。